介護福祉士という国家資格

介護福祉士は、お年寄りや身体の不自由な人の介護を行う専門職です。具体的には、食事、入浴などの身体介護だけでなく、利用者への相談、助言も行います。資格を必要としないケアワーカーと異なり、国家試験に合格する必要があります。また、介護の上級資格であるので、介護ヘルパーの指導や助言をすることもあり、介護の専門知識や技術を伝えることで、ヘルパーの負担を減らします。介護福祉士は社会福祉施設、訪問介護、有料老人ホーム等、多くの介護の現場で活躍することが可能です。

介護福祉士になるためには、国家試験に合格しなければなりません。受験資格は、福祉系高等学校の卒業の他に、介護施設などで3年以上の実務経験を積み、実務者研修か介護職員基礎研修・喀痰吸引等研修を受けていることが必要になります。

実務者研修は保有資格によって科目が異なります。国家試験では、人体に関する知識、介護現場の知識などから多く出題されます。国家試験の合格率はおよそ6割程度で、国家資格の中では取得しやすい資格といえるでしょう。介護福祉士の資格を取得すると、給料や待遇が介護士よりも良くなる傾向があり、介護福祉士は活躍の場も多くあるので、人気の国家資格です。

実務者研修を修了すると、サービス提供責任者となります。サービス提供責任者はケアマネージャーとホームヘルパーの連絡調整を行います。また、ケアプランのコーディネートも行います。